FUN365 | Fukushi Universal Network 社会福祉法人 大阪府障害者福祉事業団

FUN365ラジオ

驚異の記憶力とともに生きる日常

2025.05.26

今日は、私たちのグループホームに住んでおられる吉田さんをご紹介します。

私は大阪狭山市にある、ワークくみのきという事業所で、共同生活援助(グループホーム)での仕事に従事しています上田といいます。

グループホームとは、障がいのある人が地域の中で少人数での共同生活を通して、自立を目指して暮らす住まいのことで、私の業務は、利用者のみなさんの日常生活を支えることがメインとなります。支援の度合いは利用者さんの障がいの種類や程度によって違いますが、「その人がその人らしく、安心して地域社会で暮らせるようにサポートする」、まさにFUN365!なお仕事です。

吉田さんはワークくみのきのグループホームで生活をはじめられて8年目となっております。私が昨年4月の異動でワークくみのきにて初めてお会いしてちょうど1年となります。初対面は居室でゆっくりテレビを観ながら、「初めまして!」と元気に挨拶をしてくださいました。

 

このように、吉田さんはとてもマイペースな方。
一人で遊ぶのが得意で、特にUNOが大好きです。カードをシャッフルして、自分なりのルールで楽しみ、ノートにびっしりとスコア表を記入する姿に、スタッフも思わず笑顔になってしまいます。

 

また、吉田さんには、ちょっとびっくりする特技があります!
それは、、、

年月日を聞くと、一瞬でその日が何曜日だったかを答えられること!

 

「カレンダーサバン症候群」と呼ばれる方がいて、それは「任意の年月日の曜日を瞬時に、かつ正確に答えられる人」のことです。私が試しに自分の誕生日である、「1985年1月3日は?」と聞くと、間髪入れずに「木曜日!」と即答。その正確さとスピードには、思わず拍手してしまいました。

さらに、吉田さんはとても面倒見がよく優しい一面も持っています。なんと、毎週、休みの日になるとみんなのお部屋に掃除機をかけてくれるのです!いつも、一つひとつのお部屋を丁寧に掃除してくれる吉田さん。そのお姿に、スタッフも利用者さんたちも、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

休日のお天気が良い日には、お気に入りの狭山池に出かけて、のんびり散歩するのも吉田さんの楽しみのひとつ。静かな景色の中でリラックスする吉田さんの姿は、とても穏やかで癒されます。

「次のお休みは何するの?」と聞くと、いつも狭山池にお散歩しておられますが返事は必ず「わかりません。」と絶対に何をするか教えてくれない秘密主義ですが、帰ってこられた後はきっちりと「狭山池散歩してきた。」と教えてくれます。

これからも、吉田さんの優しさや素敵な個性を大切にしながら、楽しい毎日を一緒に過ごしていきたいと思います!