障がい福祉って何?利用者さんの介助ってどうするの? わからないことばかりの毎日だったが、働いているうちに知識が身に付き、気が付けば障がい福祉歴10年!?礒嵜(いそざき) 成美さんにインタビュー

2025.05.26
インタビューさせていただいた礒嵜さんと一緒に働いている下馬です。
わたしたちは、大阪府障害者福祉事業団 大阪の茨木市にある事業所「地域生活総合支援センターあい」という施設で、障害のある方の日中活動の場で様々なサポートをさせていただいています。聞きなれない言葉かもしれませんが、「生活介護」という障がい福祉サービスの名前になります。実際どのようなことをしているかというと、昼間の時間帯において、利用者さんの入浴・排泄・食事などの介助や、創作活動・生産活動・レクリエーションの機会なども提供しています。
—今年正規職員3年目ですが、非常勤時代も含めると10年以上働かれていますが、1番大切にしていることはなんですか?
A,ポジティブ、そして笑顔でいることです!
—どんなときも?
A,そうですね。すごく大事にしているのが笑顔の連鎖でして、笑顔は連鎖すると思っています。福祉は対人の仕事なので、笑顔でいることは1番大切にしていることです。
—いつから笑顔や笑うことが大事だなと感じましたが?きっかけがあったのですか?
A,きっかけは言葉を話されない利用者さんと携わったときに、私の笑い声を聞いて一緒に笑うということが何日か続いたときに、もしかしたら言葉でのコミュニケーションができなくても“笑っている”“楽しい”というコミュニケーションが取れている?と感じた時に“笑い”ってすごく大事かもと感じました。
—”あい”で働くきっかけは?
A,実は面接にきたときは、障がい者施設だとは思ってなくて…老人ホームだと思っていました(笑)専門的な知識も全然なく、もちろん利用者さんの介助の仕方もわからないスタートでした。利用者さんを楽しませたい!という想いで毎日働き、仕事の幅をさらに広げたいと思い、正規職員の試験を受けました。
—この仕事をしていてFUNを感じるときはどんなときですか?
A,利用者さんとかかわる中で、はじめは「誰だ?」といった様子で、反応がうすく…お互いに緊張があったのかもしれません(笑)トイレや食事のお手伝い、レクリエーションや散歩など毎日の活動の中でコミュニケーションを取ったり、かかわりを持つことで、利用者さんの反応ってどんどん変わっていくんだと実感しました。心を開いてくれるというと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、わたしの声や表情・動きを察知し、反応してくれることに喜びを感じています。
もう1つは、毎年秋ごろにあい全体のお祭りがあります。利用者さんの出し物や、模擬店・ステージ発表など、利用者さんはもちろん、職員も楽しみにしている行事の1つです。わたしは実行委員としてかかわらせてもらったことが多く、普段の業務に加えて企画・準備と大変なこともありますが、お祭りを終えたあとの利用者さんの「楽しかった!」「また来年も楽しみ!」と聞くだけで、やってきてよかった・今年も楽しんでもらえたなら大成功だと思っています。利用者さんからのうれしい言葉で、正直疲れなんて吹っ飛びます(笑)利用者さんの長い人生、生きている間にたくさんの人にかかわると思います。その中のいち支援者として、何か1つでも「楽しかった」と思えることを一緒に経験できたらと思っています。
—この先、20年後のあいはどうなっていてほしいですか?
A,変わらないでほしいです(自分も含めて)。地域密着のところ、入った時の明るさ、雰囲気(施設の)、継承していきたいと思います。
—自分の仕事のオンオフは?
A,タイムカードで打刻を押したらです!仕事は職場で終えることを意識しています。
—福祉を目指す学生さんに一言お願いします!
A,「楽しむことを忘れない!」ですね。自分が楽しむことで、楽しいは連鎖していくと思っています!仕事ですが、メリハリは大切だと思っています。
—最後にプライベートでの好きなことについて教えてください!
A,リアルホラーやSF、魔法、宇宙人などの動画を見ることが好きです。小学生の子どもと同じ目線で盛り上がって話をしています!
—インタビューを終えて