【入職2年目職員インタビュー】利用者さんの笑顔が、私の「よろこび=FUN」

こんにちは!
「かつらぎ」生活支援員の岡本です。
今回は同じ施設で働く、入職2年目の高山有希さん(写真:右)と中島優花さん(写真:左)にインタビューしました。
「なぜ事業団で働こうと思ったのか」から「実際に働いて感じる障がい者福祉の魅力」などたくさん語っていただきました。
是非、最後までご覧ください!
―学生時代はどんなことをしていましたか?
高山:大学では福祉のことも学んでいましたが、食、身体、心などを中心に様々な分野に取り組みました。ゼミでは介護について学び発表を行いました。グループホームや入所施設で1年間アルバイトをして、利用者さんとのコミュニケーションの取り方や実際に支援を行い利用者さんとの交流を行いました。
中島:大学では福祉について勉強していました。実習では重症心身障がい児者のいる病院に行かせていただき、医療と福祉の視点の違いや様々な職種が関わり合いながら色んな意見を話し合うなど他職種連携の大切さなどを学びました。2年間児童発達支援事業所でアルバイトをして、子どもたちとのかかわり方であったり、言葉の伝え方やコミュニケーションの取り方を学びました。
―事業団に入職を決めた理由は?
高山:福祉にかかわる仕事がしたくて、その中でも高齢者とかかわりたいと思い高齢のグループホームや入所施設でアルバイトをしていました。そこには身体障がいの利用者さんがいてその利用者さんと交流する中で障がい福祉に興味を持ちました。その後、障がい者施設のインターンシップに行く機会があり、参加してみて幅広い年代の方々が利用されており、一人ひとりにあった支援を学びたいと思い入職しました。
中島:高齢者とかかわる仕事につきたくて福祉系の大学に入学しましたが、大学で障がいについての講義を受講したことをきっかけに障がい分野に興味を持ちました。実習やアルバイトで障がいを持っている方とかかわり、障がい福祉の現場で働きたいと思うようになり事業団に入職しました。事業団では子どもから高齢と幅広い年代の方たちがいるため、それぞれの発達段階で必要な支援を学びたいと思い事業団への入職を決めました。
―入職して感じたギャップや、悩みはありますか?
高山:入職前には働くイメージがあまり湧いていなかったという印象です。説明会に参加していても働いてから知ることが多くあるなと感じました。実際に働いてみて一人ひとりにあった支援を考えたり、実行することが難しいと感じました。私たちが当たり前にできることが利用者さんには難しかったり、発語がない利用者さんもいるため意思をくみ取ることが大変だと感じ日々、模索しながら取り組んでいます。
中島:利用者さん一人ひとりの特性に合った支援が難しいです。言葉で自分の意思を伝えてくれる方もいますが、発語が少ない、発語がない利用者さんもいるので意思をくみ取り支援を考えるのが大変です。考えた支援が、本当に利用者さんが望んでいるのか、合っているのか分からないことも多いです。日々仕事をしていく中で知識も経験も少ないと感じることが多々あるので、これからも障がいに関する知識を身につけ利用者さんの考えや行動に対する理解を深めていきたいです。
―現在の仕事内容を教えてください。
高山:食事や排泄、入浴などの身の回りの支援を行っています。利用者さんの生活に密着し、日中活動や余暇活動を考えて実行しています。
1年目では行事の企画を担当し、花火大会、クリスマス会、年度末会食の準備を行いました。企画や準備を一から行い、利用者さんの特性に合わせてできることや、どうしたら楽しんでいただけるかなどを考え、それぞれにあった楽しみ方で参加できるように開催しました。
中島:着替えや入浴介助、排泄介助、食事では食べやすい大きさに切ったりと利用者の皆さんの生活を支援しています。生活を支えるだけではなく、能力や健康維持のために日中活動や余暇活動に参加していただいたり、利用者さんが楽しんで生活できるように様々な行事を企画、実践しています。他職種とも連携しながら利用者さんについての情報共有をして、抱えている課題や解決策などを一緒に考えながら支援しています。
―仕事のよろこび=FUN(やりがい)を教えてください。
高山:利用者さんが行事ごとに楽しむ姿や、笑っているところを見たり、「楽しかった」「またやりたい」などを言っている時が一番やりがいを感じます。企画や準備はすごく大変でしたが、そういった声を聞くとやってよかったなと感じます。最近では名前を覚えてくれていたり、会話の中で楽しそうに話してくれていることが嬉しいと感じました。
中島:一番やりがいを感じるときは利用者さんの笑顔を見れた時です。企画した行事を楽しそうに参加してくれた時や、日々の会話で笑いながら話してくれる時はとても嬉しいです。
行事に参加していつもとは違った雰囲気を味わうことで、利用者さんの笑顔が増えて企画してよかったなと思えました。
―学生時代の経験はどう役立っていますか?
高山:障がい福祉を学んでいたわけではないので知識は少ないですが、福祉施設でのアルバイトは大きな経験になったと思います。実際に利用者さんとかかわることでコミュニケーションをとり、たくさん学ぶことができたと思います。
中島:学生の時から障がい福祉について勉強して、障がいのある方ともかかわっていたので制度やサービス内容などのイメージはつかみやすかったです。
―最後に、これから福祉を目指す学生に一言お願いします!
高山:人の役に立ちたいという気持ちや、たくさんの人とコミュニケーションをとることでやりがいを感じることができる仕事だと思います!
中島:とても大変な職種ですけどその分やりがいを感じることも多いです!頑張ってください!
いかがでしたか?
2人の話を聞いて、私自身もかつらぎで働き始めた頃のことを思い出しました。
不快なことがあると他者を傷つけてしまう行為のある方に髪の毛を引っ張られて心が折れかけたことや、身の回りのものを汚してしまう方の支援に悩んだこと、慣れない立ち仕事で足腰を痛めて整体院に通い詰めていたこと…。
とても大変なことばかりでしたが、それでもがんばれたのは高山さんや中島さんが言っていたように、利用者さんの笑顔が見られることのよろこび=FUNがあったからだと思います。