FUN365 | Fukushi Universal Network 社会福祉法人 大阪府障害者福祉事業団

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ご利用者さんが安心して過ごしやすい環境を作ることが、私の役割だと感じています

2025.04.01

岩原令さん

「かつらぎ」勤務
大阪音楽大学で音楽(ホルン)を専攻、卒業後は福祉法人へ就職。
3年目スタッフ。プライベートではオーケストラに加わり演奏会も開催。

音楽教員を目指した学生時代。そんな私が福祉の世界へ

福祉の仕事を志したきっかけは、音楽大学時代の教育実習でした。教員免許を取得するために支援学校や障がい者施設での実習があり、そこで障がいのある方と出会ったことが私の将来に大きな影響を与えました。最初は音楽を教えたいという思いで教員を目指していましたが、実習を通して支援の仕事に強く惹かれていきました。

実習をきっかけに、自閉症や強度行動障がいのある方の支援をするアルバイトを始めたんです。障がい者支援に携わるなかで、行動障がいのある方が日常生活に影響を与える行動、例えば服を破いてしまったり、物を壊してしまったり、粗暴行為をしてしまったり、そういった行動の原因を考えていくことが興味深くて。思いきって福祉の世界に飛び込みました。

自閉症や強度行動障がいのご利用者さんを支援したい

音楽教員からの急な進路変更。福祉の道へ進もうとこの事業団を選んだのは、本当に正直に言うと、たまたまネットで見かけたのがきっかけなんです(笑)。アルバイトしていた施設の方の「大阪のなかでも、すごく障がいに特化した事業団だよ」という言葉にも背中を押されました。調べるうちに、ここで支援をやりたいと思い志望しました。

就職する前に見学させてもらったのですが、そのときに出会った先輩方の支援に関する知識の広さや志がすばらしくて。「絶対ここで働きたい。この施設ならもっと専門的に学べるはず」と強く思いました。また実践している支援内容が、私が支援に対して抱いていた課題や考え方と合致したことも決め手になりました。

大変なこともあるけれど、支援が上手くいった時は何よりも嬉しい

今年で入職3年目。すごく楽しいです。大変なことはあるけれど、支援がぴたっと型にハマってご利用者さんのできることが増えたときにはやりがいを感じます。ご利用者さんが安定した生活を過ごしていただけるよう日々支援に取り組んでいます。

ご利用者さんは20〜30代の男性が多く、力も強く、噛み付きといった粗暴行為が激しい方もいます。男性ユニットに女性のスタッフは正規スタッフでは私1人だけなので、やっぱりできることには限界があります。力では負けてしまうので何かあった時は男性スタッフに助けを求めますが、そういったところで自分の存在意義がわからなくなるときもあります。そんな時は、「ご利用者さんが少しでも過ごしやすい環境を整えることが自分の役割なんだ」と言い聞かせながら取り組んでいます。

私が担当するご利用者さんは、会話をしたり感情を表情で表したりすることが難しいので「ご利用者さんの笑顔がやりがい」とは言えませんが、それでも支援していて最後はやりがいというか嬉しさはあります。責任感や使命感に駆られていると言った方が近いかな。日々、満足感を得ながら支援しています。

ご利用者さんの行動と向き合い、思考をシフトチェンジできる人

障がいのある人もない人も同じように特性や特徴があるので、専門的な知識を備えることによって、社会とご利用者さんをつなぐ架け橋のような存在になれたら、そんな仲間が増えるといいなと思っています。

正直、自閉症や強度行動障がいのある方たちの支援は大変です。例えば、服をビリビリに破ってしまうなどの衝撃的な場面に出くわすことも多い。私の場合は驚きよりも、「どうしてそういった行動をしてしまうのだろう」と考えてしまう気持ちの方が勝っています。

日々予想外の行動に驚くことも多いのですが、「どうしてそういう行動を取ってしまうのか」と考える姿勢があれば、それを“支援のおもしろさ”と捉えることもできるかなと思います。服を破いている方がいたら、また買ってこないといけないって思う前に「なんで、服を破いてるんだろう?」とか。そういう風に思考や捉え方をシフトチェンジできる力、どんな仕事でもやりがいを見つけられる力は、ここでは強みになると思います。

今後については私もまだあまり深く考えられていませんが、今は、ご利用者さんが安心して過ごせる環境を提供できるように、そしてご利用者さんの特性や個性を尊重した支援ができるように、支援者としてのスキルをさらに磨いていきたいと思っています。

  • かつらぎ

    〒584-0054 大阪府富田林市大字甘南備216番地 Google Map
    TEL 0721-26-8002

    地域の社会資源やサービスでは地域生活の継続が難しい、発達障がいや行動障がいのある方などを対象としています。 TEACCHプログラムの考え方を基本とした支援の提供を行う施設入所と、在宅障がい者のニーズに適切に応えるためのサービス(短期入所)を展開し、利用者本位の包括的な支援を行います。